「仕事が忙しくて、机に向かう時間がなかなか取れない。」
そんな社会人の方にとって、通勤時間などのスキマ時間で進められる文法書は、貴重な選択肢です。
この記事では、私がTOEICスコア500点前後の頃に使った『文法特急』を、実際の使い方と感想をまじえてレビューします。
私は大学時代のTOEICが300点台で、社会人になってから学び直し、現在は600点です。決して英語が得意なタイプではありません。だからこそ、同じように「忙しい中で文法を固めたい」と考えている方の参考になれば嬉しいです。
※使ったのは数年前のため、現在販売されている版とは内容や構成が異なる場合があります。購入前に、最新版の情報を書店や出版社のサイトでご確認ください。
結論|『文法特急』は「スキマ時間で文法を固めたい人」に向いている
先に結論をお伝えします。
『文法特急』は、通勤時間などのスキマ時間に、TOEICの文法対策を進めたい社会人に向いた1冊でした。
- 通勤などのスキマ時間に使いやすい
- 問題の解説が分かりやすい
- 難易度が、500点前後の自分にちょうどよかった
- 持ち運びやすく、問題と解答が別ページで集中しやすい
ただし、文法そのものを解説する本ではなく、文法問題の「解き方」に特化したトレーニング本です。
文法の基本は理解している前提で使う本だと、私は位置づけています。
この点は、購入前に必ず知っておいてほしいので、後ほど詳しく書きます。
『文法特急』の基本情報
- 書名:『文法特急』(TOEIC対策の文法書)
- 私が使った時期:数年前
- 当時のスコア:500点前後
- 使った期間:3か月
- 周回数:1周
- 主な使い方:通勤時間などのスキマ時間
なお、同じ「特急」シリーズでも、版やシリーズによって内容や対象が異なります。
購入の際は、書名や版を確認してください。
私の使い方|3か月・1周、スキマ時間で進めた
私は、この本を3か月かけて、1周しました。
まとまった学習時間は取りにくかったので、使ったのは主に通勤時間などのスキマ時間です。
机に向かって腰を据える、というより、電車の中で「少し進める」を積み重ねるスタイルでした。
正直に書くと、私は1周しかしていません。そのため、2周目、3周目と繰り返した場合の効果については、この記事では評価できません。
『文法特急』の良かった点
良かった点1 スキマ時間に最適
いちばん良かったのは、通勤時間などのスキマ時間に使いやすいことです。
1回の学習量を区切りやすく、短い時間でも「ここまで進んだ」と実感できます。
忙しい社会人にとって、これは大きなメリットでした。
良かった点2 問題の解説が分かりやすい
問題の解説が分かりやすく、間違えた問題も、その場で理解しやすいと感じました。
解説が難しいと、なぜ間違えたのか分からないまま次に進んでしまいがちです。この本では、そうしたストレスが少なかったです。
なお、ここでいう解説は、あくまで「問題をどう解くか」の解説です。
文法事項そのものを一から説明する本ではありません(詳しくは、次の章で書きます)。
良かった点3 難易度がちょうどよかった
500点前後の私にとって、難しすぎず、易しすぎない、ちょうどよい難易度でした。
背伸びしすぎず、かといって退屈にもならない。
この「ちょうどよさ」は、学習を続けるうえで重要でした。
良かった点4 軽くて持ち運びやすく、問題と解答が別ページ
本が軽く、持ち運びしやすいのも、スキマ時間学習には大切なポイントです。
また、問題と解答が別のページに分かれているため、解答が目に入らず、問題に集中しやすいと感じました。
購入前に知っておきたい注意点
合わなかった点というより、購入前に気をつけたい点をお伝えします。
注意点1 文法の解説はなく、「解き方」に特化している
いちばん大切なのは、この点です。
『文法特急』には、文法事項そのものを一から説明する解説はありません。あくまで、文法問題の「解き方」に特化した本です。
そのため、位置づけとしては、「文法は理解している」ことを前提にした、トレーニング本になります。
- 文法の基本は、すでに学んだことがある → 解き方を鍛える段階で、力を発揮する
- 文法の基本から学び直したい → 別の文法書で土台を作ってから使うのがおすすめ
文法の基礎が不安な方が、この本だけで文法を一から学ぼうとすると、戸惑う可能性があります。
注意点2 リスニングやリーディング全体の対策には、別の教材が必要
文法問題に特化した本なので、リスニングやリーディング全体の対策は、別の教材で補う必要があります。
注意点3 私は1周しか使っておらず、版も変わっている可能性がある
- 私は1周しか使っていないため、繰り返し使った場合の評価はできません
- 使ったのは数年前のため、現在の版とは内容が異なる可能性があります
『文法特急』が向いている人・向かない人
向いている人
- 文法の基本は理解していて、問題を解くトレーニングをしたい人
- 通勤時間などのスキマ時間で、文法問題の解き方を鍛えたい社会人
- 500点前後で、次のスコアを目指して、問題演習を積みたい人
- 持ち運びやすく、気軽に取り組める問題集を探している人
向かない人
- 文法の仕組みを、一から丁寧に解説してほしい人(その場合は、後述のように別の文法書との併用がおすすめです)
- リスニングも含めて、1冊でTOEIC全体の対策を完結させたい人
真英文法大全など、他の文法書との使い分け
私は、『文法特急』のほかに、真英文法大全なども使っています。
私の中での役割分担は、次のとおりです。
- 『文法特急』:文法問題の解き方を、スキマ時間に鍛えるトレーニング本。軽くて持ち運びしやすく、問題と解答が別ページで集中しやすい
- 真英文法大全などの文法書:文法そのものを理解し、確認するための1冊
つまり、「どちらが上」ということではなく、役割が違うのです。
文法を理解するのは文法書、理解した文法を問題で使えるようにするのは『文法特急』、というように、「理解」と「トレーニング」で使い分けると、無理なく続けられます。
『文法特急』を使うときのコツ
私の経験から、スキマ時間で文法書を使うときのコツをまとめます。
- 1回の量を小さく区切る:「今日はここまで」を決めておくと、続けやすくなります
- 間違えた問題に印をつける:見返すときの手間が減ります
- 完璧を目指さず、まず1周する:細部にこだわりすぎず、全体を通す意識が大切です
まとめ|スキマ時間で文法を固めたい人におすすめ
『文法特急』を、TOEIC500点前後の頃に、3か月・1周で使った感想をまとめました。
- 通勤などのスキマ時間に最適
- 問題の解説が分かりやすく、難易度もちょうどよい
- 軽くて持ち運びやすく、問題と解答が別ページで集中しやすい
- 文法の解説はなく、文法は理解している前提のトレーニング本
文法の基本を理解したうえで、忙しい社会人が、スキマ時間に解き方を鍛えるための1冊として、私はおすすめできると感じました。
文法の基礎に不安がある方は、先に別の文法書で土台を作ってから取り組んでみてください。
ほかにも使った教材は、順番にレビューしていきます。TOEIC対策の教材選びの参考にしてください。